電子納品に対応するためには、全ての現場担当者がパソコンについての最低限スキルを維持することが必要です。建設現場について経験豊富な技術者であっても「パソコン仕事は誰か若い者に…」と今までは済んでいたかもしれません。しかし、今後、国土交通省を始めとして各自治体発注工事でも電子納品が要求されてくると、全て現場担当者がパソコンを使ってデータを作成維持管理する必要があります。
電子納品の対象工事では、工事開始後日常的に、発注者側との電子データのやり取りが発生します。現場でのさまざまな書類作成を電子納品担当者一人が処理できるものではありません。日常作成する各種書類は作成した本人とともに他の担当者が後から見てもわかる状態で保管しておかなければなりません。紙での書類以上にパソコンの中でのデータの管理は注意が必要です。
納品前には、「工事完成図書の電子納品要領(案)」等の基準に準じた形でデータを整理しなければならないわけですが、この部分は電子納品支援用ソフトを使用して日常の全ての書類を管理できるわけではありません。Windows上でのデータ管理が極めて重要になってきます。
電子納品への対応として多くの企業で、「電子納品支援用ソフトは何がいいの?」ということに着目されがちですが、どのソフトを使用するにしてもWindows上での基本操作がなしには、ソフトを使いこなすことができない、ということが見落とされています。
まず、Windowsでの基本操作は全社員大丈夫、という状態になっていることに、一歩でも近づける事がこのセミナー活動の最大の目的です。